先日は「ソーシャルレンディングについて。大手6社の比較」で大手ソーシャルレンディング会社6社を比較し、その中でソーシャルレンディング最大手の「maneo」をご紹介しました。
今回はmaneoグループの他の会社を比較したいと思います。
目次
maneoグループの投資スキーム
maneoグループにはmaneo market株式会社という会社があり、投資家の勧誘・誘導と登録を行ないます。
それぞれのソーシャルレンディング会社はmaneo marketと匿名組合出資私募取引契約が結んでいます。
投資家から出資金を集め、借り手に貸し付けます。
借り手から戻ってきた出資金や利息を投資家に払戻します。
↓以下の図は株式会社LCレンディングの事業スキーム図です。
maneoグループの他の会社も同じスキームになっています。

株式会社LCレンディングhttps://www.lclending.jp/apl/contents/company/index
メリットはmaneo marketのプラットフォームを利用しているので、ファンドの検索方法やマイページの利用方法が全ての会社で同じになっているので、慣れている人には使いやすいです。
貸手への貸し付けや投資家への出資金の払い戻しはそれぞれの会社が行ないますので、リスク分散になります。
デメリットはそれぞれのサイトでマイナンバーなど個人情報の登録をしなければならないのが少々面倒くさいことです。
Maneo market一括で登録できれば楽なのになぁと思います。
maneoグループ比較一覧
maneo marketには現在10社のソーシャルレンディング会社があるのでご紹介したいと思います。
会社名 | maneo | ガイアファンディング | アメリカンファンディング | さくらソーシャルレンディング | グリーンインフラレンディング | APPLE BANK | スマートレンド | クラウドリース | LCレンディング | キャッシュフローファイナンス |
開始 | 2008年 | 2015年 | 2016年 | 2016年 | 2016年 | 2017年 | 2016年 | 2016年 | 2015年 | 2016年 |
投資対象 | 事業性資金、国内不動産等 | アメリカ不動産 | 地方企業に特化(不動産、自然エネルギー等) | 再生可能エネルギー | 給前払ステいシム、不動産与 | 事業性資金 | 中小企業・店舗 | 国内不動産 | 事業性資金、国内不動産 | |
取引額 | 850億円 | 45億円 | 6億円 | 4億円 | 83億円 | 10億円 | 26億円 | 46億円 | 108億円 | 7億円 |
最低投資金額 | 2万円~ | 3万円前後 | 2万円~ | 2万円~ | 5万円程度~が多い | 2万円~ | ||||
投資期間 | 5~24ヶ月 | 12ヶ月前後 | 6~12ヶ月程度 | 3~12ヶ月程度 | 3~24ヶ月 | 2~6ヶ月 | 2~12ヶ月 | 3~15ヶ月 | 3~12ヶ月 | 2~12ヶ月 |
担保・保障の有無 | 担保付の案件も多い | 全案件担保付 | 担保・保証ありの案件が多い | 担保付の案件がほとんど | 担保又は保証つきの案件が多い | 担保・保証つきの案件がほとんど | 担保又は保証つきのあり | 担保付の案件が多い |
ガイアファンディング
アメリカの不動産に対する融資を行なうファンドを取り扱っています。
最近はカリフォルニアとテキサスのファンドがメインで、利回りは8~10%程度。
為替ヘッジは基本的についているので、為替の影響は受けません。
アメリカンファンンディング
ガイアファンディング同様アメリカの不動産に対するファンドです。
ガイアファンディングに比べると1ファンドの募集金額が少なく、運用期間もやや短め、最低投資金額も2万円~が多いので少額投資ならアメリカンファンディングのほうが条件がよさそうです。
さくらソーシャルレンディング
福岡にオフィスがあり、地方創生型ファンドを取り扱っている会社です。
利回りは6~8%程度。
ローン総額は4億円と他の会社に比べてまだ少なく、地方の企業に出資ということでやや不安が残ります。
グリーンインフラレンディング
再生可能エネルギーの融資に関するファンドです。
最低投資金額が6万円程度のファンドが多いので敷居が高い印象ですが、国内投資で利回りが10%程度と高利回りなのが魅力です。
アップルバンク
不動産に対する融資ファンドがメインですが、給与前払いシステムに対する融資ファンドという他ではみられないファンドもあります。
投資期間が2~6ヶ月という短期のファンドが多く、利回りも8~10%と不動産型のファンドとしては高利回りなのも魅力です。
スマートレンド
香港の事業支援ファンド、エステローンファンド、事業支援ファンドなどがメインの会社です。
小口分散のファンドが多く個人への貸付ではありますが、少額を多数の人に貸し付けている状況ですので、一部の貸付先の返済が滞ってもファンド全体の損失は少なくなるように対策されています。
また、保証会社の保証がついているファンドもあるので安心感は高まりますね。
利回りは5~7%とあまり高くはありませんが、不動産を対象としたソーシャルレンディング会社が多い中、事業支援ファンドの分散投資先にはよいと思います。
クラウドリース
中小企業の店舗設備に対するソーシャルレンディング会社です。
飲食店やアミューズメントパーク事業が主な投資先となっています。
クラウドリースの親会社は株式会社ダーウィンという商業店舗事業や出店サポート事業を行なう会社です。
その商業施設サポート事業のノウハウを利用して、収益性・安全性の高い事業者を選定しています。
LCレンディング
不動産特化型のソーシャルレンディング会社です。
JASDAQ上場のLCホールディングスが親会社となっています。
LCホールディングスは不動産・資産管理のプロフェッショナルで、数あるソーシャルレンディング会社の中でも信頼が高い会社です。
キャッシュフローファイナンス
不動産事業の他、コインランドリー事業、商業施設など様々な事業に対するファンドを募集しています。
期間は2~12ヶ月の短期間のファンドが多いです。
これは、中長期のファンドをいくつかに分割して募集しているからのようで、短期間で元本が戻ってくるのでリスク回避になりますね。